島の病院の働き方

島の人の声

本当に良い病院!日本で1番!!!   真野愛子さん

平成9年5月2日、忘れもしない悪夢の日。

朝、トイレに行く前に主人が「お前がタバコをやめるようにと言うから、今日の漁協の監査が終わったら必ずやめるから」と言い、それが最後の言葉になってしまいました。

ヘリコプターに乗って松江赤十字病院に入院し、すぐに脳出血の手術を行いました。「もうこれから、絶対に言葉は出ません」という主治医の言葉。それから、私と主人と二人での闘病生活が始まりまもなく13年になります。その間、様々な出来事があり何回涙した事でしょう。

しかし、病院の院長先生、看護師さん方に支えられてきました。夜に主人が熱をだしたり、私の調子が悪くなり救急車で運ばれたり、夜中に看護師さんに来て頂き主人を病院に入院させてもらったり、どれだけ病院の皆様にお世話になった事でしょう。

院長先生の「自分1人だと思うな」「私たちがついている」「困った事があったら何でも言いなさい」などという優しい心遣い、本当に親身になって下さる皆様の優しいお気持ちには感謝の気持ちでいっぱいでございます。私と主人が13年も頑張る事ができたのは、病院の皆様や社会福祉協議会の皆様、地区の皆様の温かい想いやりがあってこそだと思っています。

皆様は、私に13年間介護してえらいねと言いますが、私はそうは思いません。私より主人の方がえらいと思います。何も言えない、歩けない体で長い間一緒にいてくれる主人には頭が下がります。倒れる前の「これから先、俺はお前無しでは生きていけないから頼む」という言葉は忘れません。

主人の同級生が「毅君(主人)はいいなぁ。奥さんに看病してもらい、羨ましい限り。いい病院にも恵まれて・・・」。私は言いました。「本当に良い病院!日本で1番!!!」とね。

こんな私と寄り添ってくれる主人とこれから、まだまだ頑張りますので病院の皆様、どうぞ見守って下さい。よろしくお願い致します。

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