各部署紹介
島前病院理念
Mission ー私たちの使命ー
隠岐諸島島前地区の住民が安心して過ごすために、医療を継続して提供する
Vision ー私たちの目標ー
住民がここに住んで良かった、職員がここで働いて良かったと思える病院作りをする
Credo ー私たちの信条ー
職員自身が仕事、生活を楽しむ
教育を大切にする
住民と話し合う
患者さんの決定を尊重する
いいと思ったことはやってみる
結果は島前地区の住民のためになっているかどうかで判断する
良くないと思ったら、やめる、変える
院長挨拶

島根半島約50km北の日本海に浮かぶ隠岐諸島は、西ノ島、中ノ島、知夫里島、島後(どうご)の四つの有人島からなります。このうち、西ノ島、中ノ島、知夫里島の3島をあわせた島前(どうぜん)は、現在5,348人(2024年7月末現在)が暮らす小さな地域であり、本土からフェリーで2時間半の距離に位置する西ノ島に、私たち隠岐広域連合立隠岐島前病院があります。
島前3島には開業医は存在せず、それぞれに町立・村立の診療所があり、入院を要する医療を担うのは、隠岐島前病院のみです。当院は44床(うち地域包括ケア病床24床)を有し、8名の常勤総合診療医が内科・小児科・外科の外来を担当し、さらに産婦人科・耳鼻科・眼科・精神科・整形外科の専門診療をパート医師と共に支えています。MRIはないものの高機能CTを整備し、超音波診断装置(エコー)に関しては高機能機種に加え、ポータブルエコーを診察室ごとに常備、ポケットエコーも多数所有して、医師以外の看護師、療法士などもエコーを駆使して、限られた環境の中で質の高い医療提供を目指しています。
私たちがこの地で医療を行うことは、単に病を治すことだけではありません。島前地域は、日本が直面する高齢化の最前線とも言える地域です。島前地区の高齢化率は44.5%(2024年7月末現在)に達し、超高齢社会における医療・介護の課題を他地域に先駆けて経験しています。私たちはこの「高齢化先進地」としての使命を自覚し、地域の皆さまと共に、保健・医療・介護・福祉が一体となった持続可能なモデルの構築に取り組んでいます。ここで生まれた課題解決の知見は、将来の日本全国の地域医療を支える指針となるはずです。
また、当院は「隠岐諸島島前地区の住民が安心して住民が安心して過ごすために、医療を継続して提供する」というミッションのために「住民がここに住んでよかった、職員がここで働いてよかったと思える病院づくりをする」というビジョンを掲げ、多職種が連携しながら患者さん一人ひとりの生活に寄り添う医療を実践しています。患者さんとご家族が自らの人生を主体的に考え、納得のいく選択ができるよう支援しています。
私たちは、この島で医療を提供する者として、何を未来に残し、どう継続していくのかを常に問い続けています。地域の方々が安心して暮らせる環境を次世代へ引き継ぐために、地域医療のモデルを深化させ、さらなるチャレンジを続けていくことが私たちの使命です。
隠岐島前病院は、住民と共に歩み、未来を切り拓く病院であり続けます。今後とも皆さまの温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
隠岐島前病院 院長 白石 吉彦

